2009年2月19日木曜日

「 驕れる白人と闘うための日本近代史 」



ここ最近、自分の中での第四期幕末ブームである。
十代最後の頃に出会った小説「竜馬がゆく」によって始めて幕末に生きた志士達に興味を持ち、かれこれ20年。その間も、人生ここぞ!という時には何故かその時代(幕末)の本を読みあさっていたような気がする。恐らく幕末という時代に生きた志士達(侍)の生き様にROCKを感じ、そしてその生き様にインスパイアされたかったのだと思う。
自分の志の為に命を捧げる・・・単純に憧れる生き方だが、私のようなハンパ者にはとても真似が出来るものでは無い。幕末という時代には多くの熱き志を持った侍達が登場する。そして死んでいく・・・。戦いの中で死ぬ者・・自ら切腹によって死ぬ者・・斬首によって死ぬ者・・
彼らの死は歴史を作り、そしてそれを動かしていく・・・
(ロックミュージシャンと志士達・・両者の生き様は短命である所に共通点がある。何故かかっこいい奴は早く死ぬ)
しかし、その生き様には何とも言えぬ、切なさを感じずにはいられない・・・。

さて、そんな男達がこの日本という国にはいた。という事実。
それもついこの間の事・・である。(約140年前)
今の日本を見回した時、とても不思議な気持ちになる。
よくもま〜これほどまでに変われたものだと・・・(色んな意味で)そして想う。あの志士達の魂はいったい、何処へ行ってしまったのか??
もしかしてあの時代に全滅したのだろうか???
熱き志を持って生きていた我々の先祖達の魂はいずこへ・・・

さてさて、最近、「驕(おご)れる白人と闘うための日本近代史」という本に出会った。
まず、そのタイトルにヤラれた。何とストレートでパンクなタイトルなのか・・・それも著者は女性である。瞬間、購入し、読んだ・・・
海外(ドイツ)での永年の生活の中から語られる著者の言葉、知識は今迄読んで来たどの本とも違う新しい視点から日本を捉えており、とてもいい勉強になった。明治維新によって多くを得、多くを失い過ぎたこの国へ著者は言う。「日本人よ自信を持て」と。日本と言うこの国には「自信」に値する歴史と文化があるからだ。
「日本人としての自信を持つ。」混沌とした現在の世界情勢の中、驕れる西洋諸国と渡り合っていくには、この基本的な気持ちは決して忘れてはいけないと想う。
歴史の中に命を落としていった志士達の為にも・・・

と、言う事で是非読んでみて。

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